リストカットとは、カッターナイフなどの刃物によって主に腕や手首などを傷つける自傷行為です。
 
 
人によってはあらゆる箇所の身体を切りつけてしまうこともあり、これらは、言葉や態度で表現できない蓄積されたストレスや、うつ病などの精神疾患からやり場のない気持ちなどのはけ口のひとつとして行なわれることが多く、依存性もみられます。
 
 
 
特に若年層に多くみられるリストカットは、上手くストレスを発散する方法を持たないがゆえに、繰り返し行われることが多く、この自傷行為の原因はストレスであり、この行為の60%~80%はストレス解消のために行われているのが現実です。
これらをやめさせるのは決して容易いことではありません。

自傷行為の心理。その意図は?

自傷行為というと自殺を図る行為と考えてしまいますが、この行為にはそれ以外の奥深い心の内が隠されています。
 
 
 
それを行なうことにより一時的に気持ちが楽になるといったものや、生きている確認をするためにおこなうといったもの、自分を傷つけることで嫌な自分を罰するといったもの、物や他人に迷惑をかけているわけではないといった気持ちなど様々な心があり、自分を傷つけることで解決している傾向があります。
 
 
 
よって、リストカットは常習的なものとなってしまい、多くの様々な傷跡を残すことになってしまいます。
 
 
 
ひとつやふたつの傷跡ならさほど気にならないものの、常習的になってしまうと、腕などはどうしても人前で出す機会も多いため、この行為自体が治まったにせよ、次はこの傷跡との戦いがはじまってしまいます。
 
 
 
いつも長袖をきて隠すという訳にもいきません。
社会人になると、勤め先によっては制服があり、それによっては腕を露出しなければならない職場というものも沢山あります。
 
 
 
もともとストレスを上手く発散することを苦手とするこれらの人々にとって、傷跡を軽視することはよほどの気持ちの切り替えができない限りは難しいものです。

傷跡は肌のターンオーバーで目立たなくなるか?

肌のターンオーバーとは、表皮が新陳代謝を繰り返すことによって生まれ変わることを指します。
 
 
 
表皮細胞が日ごとに新しくつくられ、内部から表面へと進んでいき、やがて平らな角質となって、これが身体を守るバリアとして働き、のちにこれは垢となって剥がれ落ちていきます。
 
 
 
この流れの繰り返しをターンオーバーといい、これが上手く機能することによって、健康で新しい肌が誕生していきます。
これは、若ければ若いほど新陳代謝は勿論、活発であり、この再生機能も活性化しています。
 
 
 
肌のターンオーバーによってリストカットによる傷跡を目立たなくすることができるのかといった問題には、傷の深さや長さ、時期によっても変わってきます。
 
 
これらの行為による傷跡にもさまざまなものがあり、細かい傷跡や、みみず腫れのような傷跡、赤く盛り上がった傷跡や白い傷跡などと傷の深さや時期、状況によって傷跡にも違いが出てきます。
 

細かく浅い傷跡、ミミズ腫れ、赤く盛り上がった傷跡

細かく浅い傷跡で、若いうちであれば目立たなくなる可能性はあります。
 
 
 
みみず腫れのような傷跡はケロイドになった状態です。
これに関してもまだ若いうちであれば再生可能であり、傷としては浅いものです。
 
 
保湿や紫外線対策を徹底して行うことによって、乾燥や紫外線からくる色素沈着を防ぎ、傷跡専用の塗り薬でケアを行うことでターンオーバーを繰り返せば目立たなります。
 
 
赤く盛り上がった傷跡も、傷口自体は浅いものであったと考えられ、同じケアの要領で目立たなくなっていくことでしょう。
 

白い傷跡、細かい傷跡

 
問題は、白い傷跡や何度も繰り返し傷つけてしまった細かい傷跡で、これは深く切りつけた跡であったり、何度も傷つけてしまったことによる深い傷跡です。
 
 
 
肌のターンオーバーによる再生機能での治癒は難しく、自己ケアで治すことは不可能でしょう。
 
 
 
皮膚は表皮の下に真皮、その下に皮下組織といった具合に構成されており、表皮や真皮の上層部であれば再生可能ですが、真皮の半ば以上まで達した深い傷となると再生できず跡が残ってしまいます。
 
 
また、切って早い段階であれば対処のしようもあり、目立たなくすることは十分可能でするが、リストカットの場合、切ってすぐに処置をするものはほとんどないといっていいでしょう。
 
 
 
このような傷跡を目立たなくするには、刺青などを消す方法と同じ手術やレーザー治療を行ないます。
実際に自傷行為による傷跡の治療を得意とし、専門に行っている病院やクリニックなどは多くありませんが、美容外科などによって綺麗にほとんど目立たなくすることも可能です。
 
 
 
リストカットによる傷跡は、将来的に後悔を生み、将来の自分の道を狭めることになってしまいます。
 
 
簡単なことではありませんが、一人で抱え込まずに、自傷行為による依存から抜け出すことが大切であり、それには周りの協力も必要となってきます。
白い傷跡を少しでも増やさないようにすることです。
ミュゼ 立川